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那珂川のミカタ#003

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カテゴリ:那珂川のミカタ
木藤亮太の月イチコラム「那珂川のミカタ」

#003:じゃ、そんな那珂川市で未来を描いていくためにはどうしたらいいの?

先月のコラム#002では、ちょっと過激に”人口が増えて市になった那珂川市よりも人口が減り続ける日南市のほうに未来を感じた”なんて書いてしまいました。
でも本当です(笑

じゃ、そんな那珂川市で未来を描いていくためには・・
ズバリ言いましょう。「地元のお店を応援すること」です。

え?そんなこと?って感じですかね。でもこれ重要です。

那珂川市は日南市に比べて未来を感じないのはなぜか。那珂川市に「住む人」はいても「暮らす人」がいない、ということです。
「住む」「暮らす」・・一緒じゃん、どこが違うの?ってところですけど、そこは違うんです。

違いをわかりやすく説明すると、
●那珂川市「に」住んでいます。  ●那珂川市「で」暮らしています。
どちらも場所を表す言葉に違いはありませんが、存在する場所を指す「住む」と動作する場所を示す「暮らす」違いは歴然。

●引っ越してきたAさんは「住む場所として那珂川市を選んだ」ので、マンションの価格やスーパーの立地などを基準に選んでいます。

●一方で、Bさんは「暮らす場所として那珂川市を選んだ」ので、身近な自然で遊び、新鮮な地どれの野菜を味わい、新幹線で博多へ買い物にも行きます。
「暮らす」にはその土地で生活する、活動する、消費する・・ライフスタイルが伴う、ということですね。


ここにグラフがあります。昭和以前から現代までの日南市と那珂川市との人口遷移を比べたものです。
現在はどちらのまちもほぼ同じ5万人。しかしその遷移が、「逆」と言っていいほど違う。




日南市は昭和20年前後、林業や水産業などの主産業に勢いがあり、人口は9万人以上で徐々に右肩下がりで徐々に減りいまなんとか5万人。
一方、那珂川市は戦前戦後あたりは1万人もいないど田舎。私が生まれた昭和50年ごろより一気に人口増が始まり、一気に人口が増えいま5万人。
しかしその背景には産業振興などではなく、福岡市の著しい成長があり、その影響を受けて人口増となった、ということは誰もが知ることです。

このグラフからわかること。注目のポイントは「そのまちで働いている人の数」「ヨソのまちで働いている人の数」が逆転していること。
市内で働き、生活している日南市民と、隣の福岡市で出稼ぎして帰ってくるベッドタウン那珂川市民。

この人口の遷移の違いは、「まちの賑わい・活性化」の捉え方の違い、と言えます。

●日南市が賑わい活性化すると、2万4千人の市民が懐が潤う。
●那珂川市が賑わい活性化しても、ほとんどの人が博多で働いているので、お財布は少しも豊かにならない。。

もっというと「那珂川市はもっと静かでいい」「渋滞が少ない方がいいのでこれ以上賑わいはいらない」なんて声も聞こえてくる。

じゃ、そもそも那珂川市なんてこのままでいいじゃん。活性化する必要ないじゃん・・・。
いや、違います。

じゃ、大型ショッピングセンターを誘致すればいいじゃん・・・。
もっと違います(笑。

グラフでも説明したように、那珂川市の経済や人口増は、福岡市への依存度が高い。
今は若い世代の人口の伸びが大きく、全国的にも元気だと注目される「福岡市」ですが、20〜30年後はどうでしょうか。
少子高齢化が更に進むこの世の中で、さすがの福岡市だって厳しい時代が来るのです。

そうなったときに、一緒にバタン・・と倒れてしまうのは・・そう、那珂川市。

そして、すでに人口は激減しているけど、独自の産業を育もう、若ものの挑戦を応援しよう、チャレンジを促す日南市は福岡市が倒れてもずっと自力で立っていれる。

産業を育む・・っていったいなんだ。
そう、「地元のお店を応援すること」なんです。

市内で採れたお野菜をつかった美味しい料理を食べる→市内の農家さんの応援
地元オリジナルのお店で珈琲を飲みながら時間を過ごす→時間の消費から地元での経済消費へ
そう、地産地消、時間消費、地域人材の育成・・いわゆるローカルSDGs。

んじゃ、チェーン店は使うなってこと?そうじゃないです。
スーパーでもファミレスでも行くんです。でも、ちょっとだけ地元思考にするんです。

かつて藻谷浩介さんが言っていました。
「人口5万人のまちであれば、一人ひとりの消費額を5%だけ地元思考に変えると、150人ほどの雇用が生まれる」
そんな試算ができるのだと。

那珂川市の未来のためには、「地元のお店を応援すること」ってことですね。
うまく行けば雇用も生まれ、定着する人口も増えるかもしれない・・

さぁ、今日は地元のお店でご飯を食べようっと・・・

ということで、今回はここまで。
に迫ります(笑、お楽しみに。

木藤亮太
株式会社油津応援団専務取締役、株式会社ホーホゥ代表取締役。
宮崎県日南市が実施した全国公募により、2013年7月よりテナントミックスサポートマネージャーとして、“猫さえ歩かない”と言われた油津商店街の再生事業に取組み、約4年で25を超える新規出店、企業誘致等を実現。その後は自らが育った福岡県那珂川市に拠点を移し「事業間連携専門官」に着任(2017年4月より)、株式会社ホーホゥを設立(2018年1月より)。その他、各地のまちづくりPJのアドバイザーを兼任するなど活動の幅を広げている。
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