昨年の12月上旬に、佐賀県立美術館で開催されている『MINIATURE LIFE展2020 -田中達也 見立ての世界-』に行ってきました。
少し時間が経ちましたが、そのときの感動は胸にやきついています。

テレビCMでも放映されているので、ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、田中達也さんは鹿児島在住のミニチュア写真家・見立て作家さんで、誰もが知っている身近なものを別のものに見立て、小さな世界をつくりだします。その作品のタイトルが秀逸で、クスッとしてしまうのです。佐賀県立博物館の展示会案内にも書いてありますが、ブロッコリーやパセリが森に見えたり、水面に浮かぶ木の葉が小舟に見えたり・・・。誰しも一度は思ったことがあると思います。そういった世界をミニチュアでつくりだし、そのメイキング動画と共に毎日ツイッターにあげておられます。作業部屋と思しき空間には膨大な数の小指の先ほどのミニチュアが。


田中さんの発想力と細かい作業は本当に素晴らしく、細部の仕上げまで魂がこもっていて、そこが見る人の心を揺さぶる要因にもなっていると思います。
建築の世界にも通ずるものを感じました。『神は細部に宿る(God is in the
details.)』という言葉があります。元々はドイツの建築家の言葉で、ディテール(細部)にこだわった丁寧な作品には作者の強い想いが込められており、まるで神が命を宿したのごとく不朽の名作として生き続けるという意味です。(解釈は他にもあります)
佐賀県立美術館の展示は1月30日まで。コロナの自粛で移動が難しいですが、ぜひ田中達也さんのツイッターを覗いてみてください。きっと心を揺さぶられる作品に出会えると思います。







