本日は、よく見かけるテーマ「賃貸?購入?どっちがお得?」
というテーマについてです。
様々なご意見あるかと思いますが、
今回の結論はズバリ!
「どっちを選んでも金銭的には変わらない」
そして、
「購入と賃貸では『住宅の質』が違う」
です。
さっそく見てみましょう。
例えば、
年齢が35歳の夫、33歳の妻(現在妊娠中)、3歳の娘がいる家族がいるとします。
35年間の比較(夫70歳)
【購入の場合】
広さ100㎡の家を購入して、
毎月10万円を35年間支払うとすると、
10万円×12ヶ月×35年間で、
35年間でかかる費用は4200万円となります。
さらに35年間でかかる固定資産税を平均年額75,000円×35年間=約263万円と仮定します。(固定資産税は年数が経過するに連れて下がっていき、一定のところで止まります。)
ちなみに、住宅ローン控除を利用するとして、
10年間で戻ってくる税額を還付金額年額20万円×10年とすると約200万円となります。
よって、4200万円+263万円-200万円=4263万円
36年目から住居にかかる費用は固定資産税のみとなります。
おそらく36年目頃は、計算上、年額6万円(月額5千円)くらいです。
つぎに、
【賃貸の場合】
下記のように住み替えていくと仮定します。
1年目 40㎡ 6万円×12ケ月×1年=72万円
2年目~10年目 60㎡ 7.5万円×12ケ月×9年=810万円
11年目~34年目 80㎡ 9.5万円×12ケ月×24年=2736万円
35年目 60㎡ 8万円×12ヶ月×1年=96万円
よって、72万円+810万円+2736万円+96万円=3714万円
35年間の差は、購入4263万円ー賃貸3714万円=549万円
どっちを選んでも変わらない?いやいや549万円も違うじゃないですか!
すみません、まだ続きがあります。
ここからさらに5年後を見ていましょう!
40年間の比較(夫75歳)
【購入の場合】
住宅ローン無し
固定資産税年額6万円×5年間=30万円
4263万円+30万円=4293万円
【賃貸の場合】
8万円×12ケ月×5年=480万円
3714万円+480万円=4194万円
つまり、40年間の差は、購入4293万円ー賃貸4194万円=99万円
うーん、ここまで来ると、どうでしょうか。
どっちを選んでも変わらないとまでは言い切れませんが、
購入の場合の住宅ローンの月額設定と、賃貸の場合の家賃の月額設定によっては、
どっちを選んでも変わらない状況になる可能性が大いにありそうです。
購入の場合は、家賃を、銀行(住宅ローン)と市町村(固定資産税)に払います。
賃貸の場合は、家賃を、大家さんに払います。
払い続けるという意味では、双方に変わりはないのかもしれません。
最後に、これも言い切れませんが、
賃貸に比べると、購入のほうが住宅の質は高い、と思います。
長文失礼しました。ここまでお読みいただき、有難うございました‼