九州北部豪雨(平成29年7月5,6日発生)を
皆さん、覚えていらっしゃいますか??
管理部に異動後、日曜日が休みになった西です。
お伝えしたい事が、たくさんあり、長文になりますので
先ずは、かいつまんで、お伝えします。
この冒頭と下の写真だけでも読んで頂ければ嬉しいです。
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・国・県の復旧作業は人命救出と大方のインフラ整備が対象
・仮設住宅が整備され、幹線道路が復旧すると国・県は撤退
・行政主導のボランティアセンターが無くなると報道も激減
・世間では終わっていると思われてしまう
・専従農家さんの農道、農地は荒れているところ多数
・下水無し地域での合併浄化槽処理済み放流をする小川は土砂で埋まっている
・重機の入れない畑で土砂の撤去を早くしないと名産品の柿の木が枯れてしまう
・そんな中、民間の団体が企業などの支援を受けつつボランティア団体を運営中!(その1つが杷木復興支援ベースさん)
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冒頭、問いかけしましたが、復興作業が終わっているかと
思っていた私は正直、忘れかけていました。
ふとしたTV番組で現状の紹介があり、まだまだと知りました。
災害の発生時は私の家の建築工事真っ最中でしたが
設計をしてもらっていた設計事務所のスタッフの方が
杷木地区の出身で、すごい状態だ。と聞いていました。
が、その時は賃貸管理会社として仮住まい提供の情報発信を
した位で色々忙しく、現地に出向く事無く時が過ぎ・・・
そのTV番組で紹介されていた、「杷木復興支援ベース」の
ホームページをすぐに検索し、問合せメールをして
すぐにGO!!と、思いきや、「ボランティア保険」なる保険に
加入しないといけないという事を知り、近くの社会福祉協議会で加入!
ちなみに複数人も代表者で名前と年齢が分かれば代行で加入可能です。
で、その設計スタッフさんも誘い、ボランティアに参加してきました。
参加したのは、日曜日!
この日は25名程度の方が参加していました。
いつもは10人程度らしいのですがTVの影響か
多いそうです。
朝8:30頃から受付開始
晴れなので屋外の記入台に名前を記入しまして、
近くの弁当屋さんで弁当注文♪
500円で結構な量と旨い味♪
某チェーン店の特カラ弁を軽く超えます。
受付後、作業前の注意点などがあり、2班に分かれました。
私の振り分けられた班の別側は
・解体が決定している家屋の中にある大切な物(思い出の品含む)
探し部隊。家屋内に1m以上堆積している土砂から見つけ出す作業です。
仮設住宅を巡回している、社会福祉協議会のヒアリングで所有者さんから
相談があり、行政での対応は解体のみなので助けて欲しいという依頼からだそうです。
うーーん。何だかそっちの方がいいなー。と少し思いつつも
私は畑の復旧作業!なんでもやります!
と現地について何だか違和感・・・
横に普通に昔からある様なビニールハウスがあるんです。
なんでこの畑だけこんな状態???
と、事情を聞くと、なんてこったーーー!なご事情が!
この畑は川が近いのですが、その川の反対側が甚大な被害が出て
この畑は無事だった。。のに!なぜかというと。。
少し上流で人が流され横の川では自衛隊、消防主導で人命救助作業が
行われ、土砂の運びだし先としてここの畑がなり、2m近く積まれたそう。
で、国でどけてもらえると思いきや、いろんな災害地のルールがあるそうで
そのままで終わったそうです。
普通ならあり得ない。そんな理不尽な!!・・
でも、普通の状況じゃないんです。
災害地の論理というモノに初めて触れた瞬間でした。
そこで杷木復興ベースさんに相談され、約1ヵ月掛かって
小さいユンボなども入れつつここまで来て、後は耕運機で絡らむ様な
モノを手作業で除去するところまできたそうです。
そんなん聞くと、やる気が出て、張り切って大学生やらとワイワイと
作業♪
途中で地主さんから、ジュースの差し入れもあり
飲みながら「このジュース代もホントは地主さん的には訳わからん出費よな~」と思いつつ、でも地主さんは作業終了近い土地を見ながらしきりに
お礼を言われてニコニコしながら帰られました。
仕事上、農家さんとお付き合いしますが、農地を大切にしている方ばかりで
そんな方々がこんな荒れた畑を見たらどんな心境だったかと思うと、いたたまれなくなり、後半も頑張ろう!と思えました。
本日の大物♪
私の玉掛技能も少しは役に立ちました♪
休憩時間に地元出身の設計さんと近くを車で回ったので写真を・・
間知ブロック、L型擁壁は崩れて、
うわー。と何度も言ってしまう光景
谷の幅が倍くらいになり、この土砂が下流に流れたそうです
家の廊下?に溜まった土砂
布基礎の空間に土砂が入って基礎の様になり、家を支えています
不動産業に携わる者として、災害に関するハザードマップの把握や
地形を見る能力、擁壁の維持管理アドバイスをしっかりしないといけないな。
と思いつつ、いままでのお客様からの質問で、「災害は大丈夫ですか?」
という問いにしっかり答えていたかと自問自答。。
また、行きますけど、多くの人手がいるので
是非一緒に行きましょう(^^)/