初めて住宅ローンが生まれたのは、明治時代で、安田財閥の創設者、
安田善次郎氏が一般市民のための不動産金融とその付帯事業のため、
1896年（明治29年）に東京建物を設立し、住宅ローンの原型を作ったと言われています。
ちなみに、↑ のイラストはアンパンマンの原型と言われている初代アンパンマンです。
さて、その住宅ローンですが、いくら借入できるのでしょうか。
一般的に、住宅ローンの借入可能額は、ご年収（手取りではなく額面上の金額）の5～6倍と言われています。但し、これは、全体の平均であり、実際には、年収5倍以下の方もいれば、6倍超の方もいらっしゃり、個人差があります。
では、この個人差はどこから生まれるのでしょうか。これは、お客様のご年収のほか、勤務先、勤続年数、年齢、家族構成、自己資金、その他の借入状況（自動車ローンなど）、働き方（正社員、パート、会社員、公務員、自営業などなど）、個人信用情報、健康状態により生まれていると言われています。また、どの金融機関で審査を出すかによっても借入可能額は異なってきます。
ここで、住宅ローンの審査の一例をご紹介いたします。
冒頭で申しあげましたように、金融機関の審査で基準となるのはそのお客様の年収です。
具体的には、年収に対する住宅ローン返済額の割合（返済負担率）です。
例えば、Ｆ銀行の場合、借入金額の上限は、以下のように定められています。
年収400万円超の場合 ⇒ 返済負担率 年収の35％未満、
年収400万以下の場合 ⇒ 返済負担率 年収の30％未満
これを当てはめると以下のようになります。
・年収500万円 Aさんの場合 ⇒ 500万円 × 35％ ＝ 175万円
・年収300万円 Bさんの場合 ⇒ 300万円 × 30％ ＝ 90万円
よって、Aさんが住宅ローンに充てられる金額は年間175万円です。
（月に換算すると、175万円÷12か月＝月々145,833円が上限）
Bさんは、年間90万円です。
（月に換算すると、90万円÷12か月＝月々75,000円が上限）
この数字から、最終的に借入可能額を計算すると以下のように導き出せます。
Ｆ銀行の審査用の金利3.125％ 35年間 100万円あたりの返済額（月額）3,918円
※審査用の金利と、実行金利（実際にお客様が利用される金利）は異なります。
ちなみに平成28年1月の実行金利は、0.975％（変動金利）です。
Aさんの借入可能額（上限 145,833円 ÷ 3,918円 ＝ 約3722万円（年収の7.4倍）
Bさんの借入可能額（上限 75,000円 ÷ 3,918円 ＝ 約1914万円（年収の6.3倍）
となります。
（※あくまで、Ｆ銀行の審査の上限ですので、これ以上に借入可能が金融機関も他にございます。）
この金額を上限として、あとは、先程申し上げました勤務先や勤務年数ほか、
そのお客様の総合的状況をみて、金融機関の住宅ローン審査結果が出て参ります。
ここまで、住宅ローンをいくら借入できるのかをご説明致しました。
ただし、いくら借入ができるかということの次に重要なのは、
借入金額をいくらに抑えるべきか（いくらなら支払いができるか）です。
一般的には、住宅ローン返済額が年収の25％以内に収まっていれば安全と言われておりますが、
これも借入可能金額と同様、お客様おひとりおひとりの状況によって異なります。
ネクステップでは、お客様が安心して住宅を購入し、
購入後も、「買ってよかった」と思って頂けるような資金計画を考え、ご提案致します。
ぜひ、お気軽にご相談下さい。お待ちしております！
